第2次世界大戦の転換点となった「ノルマンディー上陸作戦」から80年を迎えた6日、フランス北西部ノルマンディーで記念式典が開かれた。米仏の両首脳はナチスドイツとウクライナ侵攻を続けるロシアを重ね、ウクライナのゼレンスキー大統領に支援の継続を表明。民主主義と自由の尊さを訴えた。
ノルマンディー上陸作戦は1944年6月6日、ナチスドイツが占領する仏北西部ノルマンディー地方で米英などの連合国軍が決行した。連合国側の勝利を決定づけたが、「Dデー」と呼ばれる作戦開始日だけで連合国軍の兵士約1万人が死傷した。仏政府は5年ごとの節目に欧米の首脳らを招き、大規模な式典を開催している。
6日午前に米軍の戦没者墓地で開かれた米仏による二国間の追悼式典では、バイデン米大統領が「独裁政治と自由の戦いには終わりがない」と語り、ロシアと戦うウクライナをナチスと戦った連合国とダブらせた。「独裁者に屈服することは、この神聖な浜で起きたことを忘れたことになる」とも述べ、ウクライナ支援の継続をめぐる懐疑論に警鐘を鳴らした。
激戦地となったオマハビーチ…